意外と面白い!世界の七夕伝説6つ

意外と面白い!世界の七夕伝説6つ七夕伝説と聞いて、皆さんどのようなものを思い浮かべますか?「七夕のお話」として、離れ離れになった彦星様と織り姫様が、天の川を渡って7月7日にだけ会うことができる…地域によって違いはあるかもしれませんが、日本では一般的にこのような話が語られていると思います。しかし、実は世界各地で七夕にまつわる話が存在しています。今回は、日本とは少し違う、世界の七夕伝説を紹介します。

意外と面白い!世界の七夕伝説6つ

 

その1:七夕伝説発祥の地 中国

七夕伝説は、実は中国が発祥の地と言われています。中国のお話は、日本の七夕のお話とほとんど一緒です。仕事熱心で男っ気のない織り姫を心配し、天帝(織り姫の親)が織り姫を働き者の牽牛(けんぎゅう・日本でいう彦星)と結婚させることにしました。結婚してからは、2人は幸せに生活しておりましたが、幸せすぎて織り姫は仕事をしなくなってしまいました。

天帝のところには、織り姫の作った織布を求め、日々お客さんが来るのですが、織り姫が仕事をしないため売り物がありません。見かねた天帝は、幸せでも仕事が出来ないようならいけないと、2人を再び話すことにしたのです。完全に引き離すことは可愛そうなので、年に一度だけ会う機会を与えることにしました。それが7月7日の七夕の日です。

7月7日の七夕の日には、普段は渡ることができない天の川に、夜になると2人を会わせるために、カササギが羽を連ねて橋を作るという言い伝えがあるそうです。大まかな内容は、日本に伝わるお話とほとんど一緒ですね。日本の七夕伝説は、このお話に奄美地方の「天の羽衣」の伝説と一緒になって現在まで多くの人に語り継がれているそうです。

 

その2:七夕伝説はギリシャ神話がもと

ギリシャにも、七夕伝説があります。ギリシャの七夕伝説は、ギリシャ神話がもとになっています。ギリシャにたて琴が上手いオルフェウスという青年がおりました。オルフェウスが川のほとりでたて琴を弾いていると、それに合わせて美しい少女が踊っています。その少女はユーリディケといい、2人はすぐに恋におち、結婚しました。仲良く暮らしていましたが、ある日川のほとりを散歩していたユーリディケが、毒蛇に噛まれそのままあっという間に死んでしまいました。

非常に悲しんだオルフェウスは、妻を取り戻すために冥府まで行きました。冥府の悪魔を自身の琴の演奏で制し、ついに冥府の王ブルードに妻を連れて帰ることを許されましたが、「連れ帰る間、決して振り返ってはいけない」という約束を守れず、オルフィウスも死んでしまいます。それを憐れんだゼウスが、オルフィウスの琴を天に上げ、星座にしました。それがこと座です。日本の七夕伝説とは、全く違いますね。何だか報われない…。

 

その3:七夕伝説で最もロマンチックなフィンランド

フィンランドの七夕伝説は、非常にロマンチックです。あるところに、ズラミスとサラミという仲の良い夫婦がおりました。本当に仲が良く、いつも一緒の2人でしたが、死ぬときまでは一緒にはいられません。2人が死んだ後、それぞれ別々の星になりました。しかし、死んでもなお愛し合っていた2人は、死んだ後も一緒にいたいと思い、空に漂う星屑を並べて、2人の星の間に光の橋を作ろうと決めました。

毎日、毎日、2人は星屑を集めました。長い長い年月をかけ、千年もの時が流れ、2人の星の間にはきらきら光る星屑の橋が出来ました。千年会えなくても決して諦めなかった2人は、その星屑の橋「天の川」を渡って、再び会うことが出来たのでした。中国ともギリシャとも、全然違う七夕伝説ですね。個人的には、一番素敵なお話だと思いました。

 

その4:七夕伝説で涙がキーワードの韓国

韓国の七夕伝説は、日本と同じで中国から由来される話がもとになっています。ただ違うところが、韓国では牽牛と織り姫が1年ぶりに合い、嬉し涙を流すため、七夕には絶対雨が降ると信じられているそうです。その夜雨が降れば嬉し涙、2日間雨が続けば別れを悲しむ涙だと言われています。日本では、雨が降ると天の川が見えないから、2人は会えないと言われていますよね。国によって全く解釈が違うんですね。

 

その5:七夕伝説で意外な鳥が登場のベトナム

ベトナムの七夕伝説として、中国と同じように七夕の夜に、離れ離れの2人のために鳥が羽を連ねて橋を作ると言われています。しかし中国のお話ではカササギが橋を作っていましたが、ベトナムでは橋を作る鳥はカラスになっています。日本ではあまり良いイメージのないカラスですが、ベトナムでは離れ離れの恋人を結ぶ鳥となっているなんて驚きですね。

また、ベトナムでは七夕に大きな祭りなどはしませんが、7月を「カップルの月」としているそうです。離れ離れになった恋人たちにちなんで一部の地域では昔の恋人と語り合うイベントなんてものも行われているそうです。日本では短冊にお願い事を書いて笹の葉に飾ったりしますが、ベトナムでは全く違った習慣があるのですね。

 

その6:七夕伝説に祭りごとがプラスされた日本

最後に、日本の七夕を少しだけ…。日本に伝わる七夕伝説は、中国の項目で書いた通り、中国のお話と奄美地方の天の羽衣の伝説が元になっています。日本の七夕の習慣として、短冊を書いて笹に吊るすというものがあります。実は短冊の願い事と、織り姫、彦星のお話は全然関係がないそうです。では、なぜ短冊を書くのか。日本の七夕の習慣は、日本古来の豊作祈願祭りや仏教のお盆など、いろいろな行事がルーツとなっています。

七夕に短冊に願い事を書くのは、全く違う由来からなんです。もともとは里芋の葉に溜まった露を墨にし、「字が上手くなりますように」と習字の上達を願って書いたのが始まりだそうです。今となっては何でもかんでも願ってしまっていますが…。日本の七夕伝説、行事と風習は、いろいろなところの祭りの風習や伝説とを織り交ぜて、現在の形になっていると言えます。

 

いかがでしたか?意外と面白い!世界の七夕伝説6つをお送りしました。

日本に当たり前のように伝わる七夕伝説ですが、世界各国では全く違った伝説が語り継がれています。それぞれの国で7月7日は七夕と決まっているのに、語られている話は違うなんて、何だか不思議で面白いですね。それぞれの国の七夕伝説を知ることで、日本の七夕をもっと興味深いものになったのではないでしょうか。長く続く七夕の風習。これからも七夕伝説とともに、日本の習慣の風習として語り継がれていくことを願っています。

 

まとめ

意外と面白い!世界の七夕伝説6つ

その1:七夕伝説発祥の地 中国
その2:七夕伝説はギリシャ神話がもと
その3:七夕伝説で最もロマンチックなフィンランド
その4:七夕伝説で涙がキーワードの韓国
その5:七夕伝説で意外な鳥が登場のベトナム
その6:七夕伝説に祭りごとがプラスされた日本

Twitter Facebook はてなブックマークでこの記事をみんなに知らせよう!