二つのエンディングを巡る謎★7つのラピュタ都市伝説

二つのエンディングを巡る謎★7つのラピュタ都市伝説ラピュタ都市伝説をご存知でしょうか?ジブリ作品の中でも高い人気を誇る「天空の城ラピュタ」。テレビでも何度も放送されているため、まったく見たことがないという人はいないのではないでしょうか。そんな誰もが知る人気作ですが、ラピュタ都市伝説によるとエンディングが二つ存在するのです。それでは、ラピュタ都市伝説をご紹介しましょう。

二つのエンディングを巡る謎★7つのラピュタ都市伝説

 

その1:通常エンディングと都市伝説エンディング

ラピュタのエンディング。木だけになったラピュタが浮かぶ更に上空から大地を望むイラストを背景に、井上あずみさんが歌う「君をのせて」に合わせてスタッフロールが流れていくもの。劇場で流れたのはもちろん、現在販売されているDVDなどに収録されているのもこのエンディング。テレビ放送される際に流れるエンディングも、当然これになります。
では、ラピュタ都市伝説におけるエンディングとはどのようなものだったのでしょうか?それは、

・パズーがシータをゴンドアまで送っていき、握手をして別れるというもの。

送っていったのではなくパズーはシータに会いに行ったのだという説も存在しますが、どちらにせよ、パズーがシータの故郷ゴンドアを訪れたシーンが描かれていたというのです。

 

その2:都市伝説エンディングの詳細

この都市伝説エンディングを見たという目撃証言は非常に多く、まとめると以下のようなものです。

・パズーがシータを送っていった、もしくは会いにゴンドアに行った。
・シータの家は牧場のような場所。
・飛行石を暖炉に隠す。
・二人は握手をして別れる。

ラピュタのストーリーの締めくくりに相応しい構成で、「こういうエンディングだった」と言われれば納得出来るものです。しかしながら証拠映像はなく、またジブリも公式にそのようなものはないと否定しています。では何故、目撃証言が多数存在するのでしょうか?

 

その3:目撃証言の共通点

このエンディングが都市伝説として有名になったのは、他の伝説同様、インターネットが普及してから。つまり2000年代以降なのですが、この目撃証言には内容以外にある共通点が存在します。それは証言者たちの年代と、彼らがラピュタを見たのは劇場ではなくテレビ放送であるということです。

ラピュタ都市伝説と呼ばれるエンディングを見たという人は、ほぼ30代以上です。近年になって放送されたラピュタのエンディングと、記憶にあるエンディングが違う、パズーはシータを送っていったよね?という人が多いのです。つまり、彼らが「初めて見たラピュタのエンディング」が「ラピュタ都市伝説」となっているということです。

では、彼らはいつ、「初めてラピュタを見たのか?」。そしてそのラピュタのエンディングは「通常と異なるものだったのか?」。

 

その4:初めて見たラピュタ

「天空の城ラピュタ」が劇場公開されたは、1986年。そして初めてテレビで放送されたのが、1988年。その後ほぼ毎年のように放送されています。目撃証言の証言者たちの初ラピュタは、この1988年の放送だと思われます。番組は2時間。そしてラピュタの上映時間は124分。この時点で枠をオーバーしていますから、当然時間内に最後まで放送出来ません。

そういった場合、テレビ局はある手段を用いてその作品を放送します。その手段とは、

・省略エンディングを独自に作成する。

これは洋画でよく使われるのですが、本来のエンディングを流さず、ラストに小さくキャストやスタッフの名を画面下辺りに記述するというものです。これと似たことが都市伝説エンディングを語る人々が見たラピュタで行われていたのです。

 

その5:ラピュタ、省略エンディング

前述の通り、天空の城ラピュタという作品は2時間という番組枠をほんの少しですがオーバーしています。よって、初めてテレビで放送された時は、独自編集した省略エンディングでした。どんなものかといいますと、本編のカットを加工した静止画にキャストやスタッフの名を載せたものです。

使用された静止画は

・終盤のバルス直前、抱き合うパズーとシータ。
・ポムじいさん登場前、シータと2頭の水牛。
・崩壊するラピュタを凧に乗ったパズーとシータが見ている。
・凧に乗ったパズーを、地上からシータが見送っている。

これらのシーン、ラピュタ都市伝説エンディングを感じさせるに十分ではありませんか!

 

その6:本編中の台詞と小説版後日談

・パズーはシータを送っていった。

本編終盤、パズーはシータに「ゴンドアに送っていってあげる」と言います。この台詞が頭に残っている内に海賊たちと別れ、二人で凧に乗っているパズーとシータを見たらどうでしょう?そのままゴンドアに送っていったのだろうな、と思ってしまう演出です。

・凧に乗ったパズーと地上にいるシータ。

シータの後ろには彼女の家らしき建物。この前にシータと水牛のカットがありますから、「シータの家は牧場のような場所」というイメージが出来上がります。本編でシータは自分の家を回想しており、ここで暖炉が登場しています。シータが祖母といるシーンです。祖母はシータに「秘密のおまじない」を教えた人物。この「秘密」の部分が印象に残っており、秘密=飛行石、隠す、と伝言ゲームのような勘違いが引き起こされたのでしょう。

・パズーはシータに会いに来た。

これには小説版ラピュタが関係してきます。小説では、映画の半年後がシータがパズーから来た手紙を読む、という形で描かれています。その手紙の内容が、「鳥型飛行機が完成したらゴンドアまで会いに行く」。これを知っていれば、凧に乗ったパズーと地上にいるシータのイラストは、パズーがシータに会いに来たシーンだと連想されます。小説を後日読んだとしても、「あのシーンはこのことだったんだな」と納得してしまいます。

 

その7:ラピュタ都市伝説の正体

ラピュタ都市伝説。通常エンディングとは別のエンディングが存在するという伝説。その正体はテレビ局の都合で制作された省略エンディングに、視聴者の思いや記憶が重なって生まれた幻のエンディングだったのです。省略エンディングが放送されたのは1988年。証拠映像が出てこないのも納得です。おそらくビデオ撮影して残している方もいるのでしょうが、それを証拠としてネットにアップするには手間が掛かりすぎますからね。

 

いかがでしたか?二つのエンディングを巡る謎★7つのラピュタ都市伝説をお伝えしました。

些か拍子抜けしてしまう真相でしたが、それだけ作品の雰囲気にあった、素晴らしい出来だったのです。だからこそ、都市伝説となるほど多くの人の記憶に残っていたのではないかと思います。このエンディングが流れたのは初めてテレビ放送された1988年の一度きりですが、また機会があれば見たいものです。

 

まとめ

二つのエンディングを巡る謎★7つのラピュタ都市伝説

その1:通常エンディングと都市伝説エンディング
その2:都市伝説エンディングの詳細
その3:目撃証言の共通点
その4:初めて見たラピュタ
その5:ラピュタ、省略エンディング
その6:本編中の台詞と小説版後日談
その7:ラピュタ都市伝説の正体

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