なんだか心に突き刺さる、童話の世界の誰も知らない驚きの実話3編

なんだか心に突き刺さる、童話の世界の誰も知らない驚きの実話3編誰も知らない実話の中から、世界的に有名な童話とその作者にまつわる、なかなかセンセーショナルな話をご紹介します。日本人ならきっと子ども時代に誰もが親しんだ記憶のあるかわいらしいキャラクターたち。しかしそれらの作品を取り巻く大人の世界には、なかなか衝撃の実話があったのです。

なんだか心に突き刺さる、
童話の世界の誰も知らない驚きの実話3編

 

その1:現実と創作の狭間で、愛と憎しみの渦巻く「くまのプーさん」の世界

世界中で大人気の「くまのプーさん」は、1926年に発表されたA・Aミルンの児童小説です。当時3歳だった息子のクリストファー・ロビンのためにつくった様々な童謡を集めたものが原作となっており、息子と同姓同名の少年と、息子が大切にしていたぬいぐるみ達がそのまま出てきます。1960年代にディズニー社によってアニメーション化されると、その人気は世界中に広まり爆発的なものとなりました。

大好評の「くまのプーさん」でしたが、その続編「プー横丁にたった家」を発表してすぐA・Aミルンは「章のおわり」というエッセイの中で児童文学の分野からの決別を宣言します。それは登場人物のモデルとなっている息子クリストファー・ロビンのプライバシーが、マスコミによって侵害されはじめていたからでした。しかし既に人気キャラクターとして確立していた「プーさん」は、ミルンの手を離れてからも続々と新版が発表され、商品化されることによって世の中へ次々と出て行く結果となりました。

物語の時間は少年時代のままですが、現実世界のクリストファーは年を重ね、大人になります。その成長過程では、幾度となく作中のクリストファーと比較され、揶揄され、からかわれ続けました。どこへ行っても「くまのプーさん」の影がクリストファーを苦しめ、それは次第に、原作者である父親A・Aミルンへの明確な憎しみの感情を生み出すものとなってしまいました。

最愛の息子のために書き始めた児童小説が、結果としてその息子の人生を苦しめ、息子に憎まれ、許される事なくA・Aミルンは1955年にその生涯を閉じることとなります。

さらに、作中でプーさんが大好きな「棒投げ」をして遊んだ橋は、現在もロンドンから南へ約50キロ離れたハーツフィールドという小さな村にありますが、毎年7万人近い観光客が押し寄せ、こぞって「棒投げ」をして遊ぶため、周辺の木々はすっかりだめになってしまっており、今もなおハーツフィールドの住民達を悩ませています。

インターネットの普及で誰もが簡単に情報発信をする事が可能になった現代。自分の家族や周りの人々の日常を面白おかしく「ネタ」にして発信することが、あまりにも気軽に行われています。その結果、自分でも予期しなかった効果が、プラスにもマイナスにも大きく働くことがあるという事実を、「くまのプーさん」に翻弄されたミルン親子の誰も知らない実話が、教えてくれているのかもしれません。

 

その2:かわいいだけじゃない!実はなかなか手強い「あらいぐまラスカル」の本性

米国の作家スターリング・ノースの「はるからなるわがラスカル」を原作とした日本のアニメ「あらいぐまラスカル」。平均21.6%という高視聴率アニメだけあって反響は大きく、これをきっかけに本来日本には生息しない北米原産のアライグマが家庭用ペットとして持ち込まれましたが、実際の飼育はかなり困難で、多くの個体が山へ捨てられる結果となってしまい、野生化したアライグマによる農作物への被害や、既存の生態圏を脅かす問題となってしまいました。以下にいくつかの問題点を挙げてみましょう。

①アライグマは日本生態学会により「侵略的外来種ワースト100」の一つに指定されてる。
②農作物被害の他、歴史的建造物の屋根裏に住み着き一部を破壊するなどの被害も報告されている。
③アライグマによる農作物被害は年間2億円以上。
④繁殖力が非常に高く、日本全国各地に分布。
⑤回虫・狂犬病といった人畜共通感染症の媒体である。

農林水産省が正式に発表している害獣対策レポートでは、アライグマの「導入の経緯」欄には「意図的導入。ペットとして輸入され、1970年代に飼育個体の遺棄や放逐によって野外に定着した。昭和50年代に放映されたアニメーション番組がペットとしての人気を高めた。」と明記されています。かわいいかわいいラスカルを害獣にしてしまったのは、まぎれもなく私たち人間のエゴであったと言えるでしょう。

 

その3:アツいこだわりに思わず感動!「ミッフィーちゃん」に隠されたディック・ブルーナの想い

最後はこちらも世界的な人気キャラクター、オランダ生まれの「ミッフィーちゃん」から。ディック・ブルーナの絵本は目にすればすぐにそれだと分かる特徴があるのですが、それらは単なるデザインではなく、全てにディック・ブルーナのこだわりが隠されています。その意図を知ったうえで絵本を手に取ると、なんともいえない愛情を感じずにはいられないのでご紹介していきますね。

①ミッフィーちゃんはいつも正面向き 嬉しい時も悲しい時も目をそらすことなく読者の子どもたちと正面から向き合っていたいという気持ちから、ディック・ブルーナの絵本の登場人物は常に正面を向いているのです。
②ディックブルーナの絵本はいつも正方形 小さな子どもが手に取って両手で支えながら自分で本が読める理想的な大きさとして、絵本の規格は約16センチの正方形に統一されています。(サイズの変化はあっても基本は正方形)
③どの絵本にも使われているのは基本6色のみ ブルーナカラーとも呼ばれる「赤・青・白・緑・黄・茶」。ディック・ブルーナは「それぞれが主張する強さを持った色であるのに、隣り合ってもそれぞれの色味を損なうことなく互いを引き立たせる6色」であるとコメントしています。
④お話はいつも12ページ 幼児が集中できる時間は約10分というリサーチ結果のもと、幼児が10分間で読み切れるようにミッフィーちゃんのお話は基本12場面で構成されています。

ミッフィーちゃんのあの素朴なかわいらしさは、デザインをできるだけシンプルにして、見る人により多くの想像をしてもらいたいというディック・ブルーナの愛あるこだわりのあらわれなんですね。

 

いかがでしたか?なんだか心に突き刺さる、童話の世界の誰も知らない驚きの実話3編をお伝えしました。

子どもの心を豊かにするための童話。その背景には子ども時代には到底想像できなかった驚きの実話が隠されているんですね。それらの事実は、ときに切なく、ときにあたたかく、かつては子どもだった大人たちの心に突き刺さります。それでもなお、世界中の人々に愛され指示されているのは、どの作品もそれだけの力と価値があるからなのでしょう。時には子ども心を思い出して、懐かしの童話に触れてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

なんだか心に突き刺さる、童話の世界の誰も知らない驚きの実話3編

その1:現実と創作の狭間で、愛と憎しみの渦巻く「くまのプーさん」の世界
その2:かわいいだけじゃない!実はなかなか手強い「あらいぐまラスカル」の本性
その3:アツいこだわりに思わず感動!「ミッフィーちゃん」に隠されたディック・ブルーナの想い

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