あなたも一躍有名に?画像「コロンビア」の元ネタにみる流行の法則

あなたも一躍有名に?画像「コロンビア」の元ネタにみる流行の法則コロンビアと言ったらあなたは何を思い浮かべますか?試しに、キーワード「コロンビア」でネットの画像検索をかけてみてください。どのような画像が出てくるでしょうか?ネットの画像検索は、一定の法則のもと、その都度表示の優先順位が変わりますので、時間が経てばまた検索結果は変わってくるかもしれませんが、結果上位を占めているのは、「コロンビア」という字幕と共に、高らかにガッツポーズをする見知らぬ男性の写真ではないでしょうか。一体、この画像の元ネタは何なのでしょう?

あなたも一躍有名に?
画像「コロンビア」の元ネタにみる流行の法則

 

その1:そもそも「コロンビア」画像の元ネタとは?

この画像は、2006年10月1日に放送された人気クイズ番組「アタック25」で、番組に出演していた公立大学医学部の少年(当時19歳)が、最終問題に「コロンビア!」と答えて見事正解し、ガッツポーズをした瞬間の映像です。

少年はこの「コロンビア!」の解答によって見事優勝を勝ち取りましたが、その放送直後、同番組の予選会でカンニングをしたことを自身の日記に自慢げに記していたことがインターネットの掲示板で暴露されてしまいます。ネット上ではたちまち大きな問題となり、なんとその2日後には、とある大手新聞の一面記事に「人気クイズ番組優勝者に不正発覚!」との記事が出るほどまでに話題はひろがっていました。

結局、番組広報部は少年本人に事実確認をしたものの、「仲間内のウケ狙いでカンニングと書いただけ」と本人がカンニングを全面否定したため、特に措置もなく、それ以上の追求はありませんでした。

 

その2:一度ネットに拡散した情報はどうなるのか?

当時ネット上に公開された少年の日記は、大手掲示板2chでも大きく非難を浴び、優勝時のガッツポーズ画像と共に、あっという間に出回りました。その過程で、2ch独自のAA(アスキーアート)キャラクターであるやる夫をモチーフにした「コロンビア」AAが作成され、元ネタと同時に瞬く間にネットの世界に広がっていったのです。

【公開された日記・一部抜粋】
「アタック25の筆記試験うけてきました」
「自力では半分も解けませんでした」
「勝つ時は少々汚いことをしてもいい」
「カンニングしました(笑)」
「勝ちたいし、勝てばネタになるし。」
「筆記通りました(爆)」

インターネットで自分の日記や画像が話題になっていることを知った少年は、即座に自分のページから日記を削除しましたが、その時点ですでに日記そのものやプロフィール画面などはコピーされて出回っていたため、実に8年以上の歳月を経た現在であっても、当時の彼の日記は閲覧が可能な状態になっており、また、例のガッツポーズ画像は検索ワード「コロンビア」のトップ画像となるまでに拡がり、様々なパロディの元ネタとして現在も出回り続けているのです。

 

その3:キーワードはボケと突っ込み?画像「コロンビア」がネタと化した理由

元ネタ「コロンビア」の画像が、これほどまでに定着して出回っていったのには、どのような理由があるのでしょうか。

①突っ込みどころ満載のキャラクター的要素
そもそも、テレビ出演時の彼はどのように視聴者の目にうつっていたのでしょうか。

・散々誤答を繰り返しながらも運良く優勝
・自信満々でガッツポーズ
・カンニングをしての本戦出場
・不正の事実を自慢げに公表

もしも、この少年がもっと消極的で控えめに画面に映っていたなら、ここまでネタにされることはなかったでしょう。また、カンニングの事実確認がとれなかったため、結局本人からの謝罪や、優勝権の剥奪などもなされず、曖昧に騒動が終わったというところも、多くの憶測を呼び、爆発的な拡散の要因となったのかもしれません。

「クイズ番組に出て誤答ばかり繰り返し、ほとんどラッキーで優勝できたのにあのガッツポーズ?」
「カンニングしておいて、あのドヤ顔?」
「カンニングしたって自慢げに書いてたくせに、結局ネタだと言って逃げておとがめなし?」

こうした突っ込みが積み重なって、誰かがちょっとしたノリで彼の日記を不特定多数の人が目にする掲示板にリンクし、また誰かが「コロンビア!」と答えて思わず得意げにガッツポーズをする画像を、動画から切り出して投稿し、それがいつしか非難の的となって拡散していったのではないでしょうか。

②ネタ的「おいしさ」を含んだボケとしてのビジュアル的要素
さらに、たまたま切り取られた画像が、ビジュアル的にもボケどころ満載だったことも、爆発的な広がりの一因だったと思われます。
キャプションの「コロンビア」だけをかえてボケても面白い。
「コロンビア」は残して、ガッツポーズ画像を入れ替えてボケても面白い。
顔部分だけをすり替えてボケても面白い。

ネタとしての汎用性が非常に高かったこともあり、嘲笑の的として爆発的に拡散され、やる夫のAAまで作られる結果に。こうしたキャラクターへの突っ込み的要素と、画像のビジュアルのボケ的要素が見事に合わさり、はじめは怒りのよりどころとしてひろがった話題性が、いつしかボケや突っ込みのネタとして定着していったのではないでしょうか。

 

その4:「コロンビア」流行に見る、ネットの力の可能性とは?

彼が実際、予選会場でカンニングをしたのか、それとも本当にただ単にかっこつけてカンニングしたと書いてしまっただけのか、今となっては本人以外の誰にもわかりません。そんなこととはもはや関係なく、「コロンビア」ネタは今もなおひろがっているのです。そもそもの発端も知らないであろう多くのネットユーザーたちの手によっておもしろおかしくネタ化されながら。

あまり名誉な理由ではなかったけれど、一般の大学生を、たった数日で一躍有名人に変え、本人の意思とは無関係に、その情報をいつまでもずっと残しつづけるネットの力。その瞬発力と維持力に改めて驚かされます。もし、この力をもっとポジティブな方向に活用できたら、とんでもない流行や社会現象を起こすことができるのかもしれませんね。

 

いかがでしたか?あなたも一躍有名に?画像「コロンビア」の元ネタにみる流行の法則を考察してみました。

「コロンビア」の流行には、元ネタ本人の意思は関係無かったようですが、現在ではあえて、特定の批判や注目を浴びるような画像や動画をネット上に流し、意図的に話題や流行を作ろうとするネガティブキャンペーンの成功例も数多くあります。うまくいけば話題性は絶大ですが、ネガティブなイメージを植え付けてしまうかもしれないリスクもあるので、一概におすすめはできませんが、何かを売り出したい、一躍有名になりたい、なんて考えている人なら、利用してみるのも手かもしれませんね。

 

まとめ

あなたも一躍有名に?画像「コロンビア」の元ネタにみる流行の法則

その1:そもそも「コロンビア」画像の元ネタとは?
その2:一度ネットに拡散した情報はどうなるのか?
その3:キーワードはボケと突っ込み?画像「コロンビア」がネタと化した理由
その4:「コロンビア」流行に見る、ネットの力の可能性とは?

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