マンネリにならない!安全スピーチの5つの極意

マンネリにならない!安全スピーチの5つの極意安全スピーチという言葉、ご存じですか?これは、ビルやマンションを作る建設業界での現場で、「今日も安全に仕事をするために」と意識をもつため毎朝行われる朝礼でのスピーチです。油断が事故につながる建設現場で、意識の薄れがちな安全ポイントを再確認します。こうした安全スピーチでは、毎日聞いていることによって聞き手が聞き流してしまうことが一番問題。

せっかく安全を呼び掛けているのに、意味がないどころか作業時間の無駄にもつながってしまいます。それでは、安全スピーチをよりよいものにするためにはどうしたらよいのでしょうか。今回は、安全スピーチのクオリティを上げるための極意をご紹介します。

マンネリにならない!安全スピーチの5つの極意

 

その1:起きてしまった事故を思い出す安全スピーチ

最も単純で、かつ刺激が強いのは、かつて現場で起こってしまった事故の振り返りです。例えば事故発生からちょうど○年、○か月という区切りのタイミングで、「本日は、忘れてはいけないあの事故が発生した日です」という切り出し方が効果的です。ただし、あまりにも重大な事故(死者がでるなど)だった場合は、聞き手の心情にも注意しなければなりません。「朝からそんな暗い話聞きたくないよ…」と場の空気を沈めては意味がありません。あくまでも「あの事故を繰り返さない」と気持ちを引き締める意味でトライしてください。

また、実際には関わりのない、別の地方の天災なども話のきっかけにはなります。その現場で起きていた事態、報道で知った意外な事実など、少しシリアスにはなりますが、真剣に仕事に取り組む心持をつくるうえでは意味があることといえるでしょう。

 

その2:季節を感じさせる安全スピーチ

「寒くなってきましたが、みなさん体調はどうですか」「暑い日が続きますが、夏バテしていませんか」など、季節に応じた呼びかけも大切。なぜなら現場の作業員にとって、体調管理は仕事のひとつ。風邪をひいてぼーっとしてしまって、レンチを上階から地上へ落としてしまった、ということも大きな事故につながりかねません。

また、季節の移り変わりから納期を意識させることもできます。「早いもので、街路樹のイチョウが色づいてきました。次に桜が咲くころには、この現場の引き渡しです。みなさん気を引き締めて頑張りましょう」という内容でも、充分季節感がある安全スピーチです。「風流なこというな」、なんて場もなごむかもしれません。

 

その3:安全スローガンを振り返る安全スピーチ

建設現場には必ず、現場で共有する「安全スローガン」があるもの。月ごと、週ごとなど定期的に新しくして現場の見えやすい位置に掲示しています。この「安全スローガン」にまつわる逸話、自身の考え方、特に意識してほしい点などを述べるのもよいですね。聞き手としては、掲示されたスローガンを見るたびに安全スピーチを思い出し、また気を引き締めることでしょう。

「安全スローガン」で掲げられているのは、いずれも単純でありながら忘れがちなこと。この機会に改めて意識しなおし、「安全」についてを真摯に考えるようになれば最善ですね。

 

その4:新鮮さが重要。時事ネタからの安全スピーチ

毎日毎日、世の中では思いもよらない出来事が起きているもの。建設業に限らず危険を伴う工事現場でのいわゆる「ヒヤリハット」は後を絶ちません。新聞やテレビのニュースなどでこうした事例を見かけたら、安全スピーチに活かすチャンスです。たまたま通勤電車の中で向かいの人が読んでいた新聞で、とか、駅構内の電光掲示板ニュースで、など、情報の方から飛び込んでくることも多いものです。

こうした機会を逃さずキャッチして、「今日の新聞にありましたが…」などと語れば、情報の鮮度は抜群。また、扱う時事ネタはヒヤリハット事例にとどまりません。オリンピックの東京開催が決まり、景気が上向きそうだ、という世論も使えます。こうした、誰もが興味を持ちそうな話題から入るのが安全スピーチの鉄則です。

 

その5:聞き手参加型で注目を集める安全スピーチ

人前で話しをすることの多い小学校の先生も多く取り入れている手法が、全員の前に立つなり「今日、朝ごはんを食べてきた人~?」と、いきなり挙手させるというもの。これできいている側は嫌でも「自分は該当するかな?」と振り返ることになり、一気に注目を集めることができます。

これは安全スピーチに限ったことではなく、「大勢の前でしゃべる機会があるけれども、なかなかみんなが興味を持って話を聞いてくれない」という人に有効なテクニックです。質問は朝食の有無でなくてももちろんOK。とたんに場がにぎやかになる、友好的な質問がよいでしょう。

 

いかがでしたか?マンネリにならない!安全スピーチの5つの極意をご紹介しました。

毎日毎日同じことが繰り返されると、人間はどうしても飽きてしまうもの。そんな中、どうしても伝えたい、大切なことがあるならば、伝え方を工夫するしかありません。反対に、工夫次第で朝礼での安全スピーチが有益なものになり、聞く側が「今日はどんな話かな」と楽しみにしてくれたらうれしいですよね。話すプロではなくても、有意義な話はできます。どうぞ、明日の安全スピーチで実践してみてください。

 

まとめ

マンネリにならない!安全スピーチの5つの極意

その1:起きてしまった事故を思い出す安全スピーチ
その2:季節を感じさせる安全スピーチ
その3:安全スローガンを振り返る安全スピーチ
その4:新鮮さが重要。時事ネタからの安全スピーチ
その5:聞き手参加型で注目を集める安全スピーチ

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